どうも~♪ 本のソムリエ(見習い補佐)のだるまです。
みなさんにとって「古典」とはどういったものでしょうか。堅苦しい?古臭い?それとも難しそう?でしょうか。
いえ、ちょっと待ってください!長い歳月を生き残ってきた著作にはやはりそれだけの力があるのだと思います。はじめから切り捨ててしまってはもったいないですよ!
今回は古典の中でも読みやすく、将来みなさんの助けになりそうな本を選んでみました。それではおすすめ本3冊を紹介していきましょう♪
① マキアヴェッリ語録 / 塩野七生(編)
水清ければ魚住まず
< 内 容 >
リアリストに徹したマキャベリの著作からの抜粋集。特に「君主論」と「政略論」を中心に、イタリア史に精通している塩野七生氏が編集している。
- 一般には美徳に見えることでも破滅につながる場合も多く、一見すれば悪徳に見えることでも共同体にとっての安全と繁栄につながる場合もある。
- 良い面を残そうとすれば、どうしたって悪い面も同時に残さざるをえないのである。だからこそ盛者は必衰なのだろう。
< 感 想 >
政治と倫理を切り離したマキャベリらしくドライな文章が並びます。しかし、実際に世界で起きていることを見ればマキャベリの主張には説得力を感じます。施政者である以上、夢ばかり見ていられず現実の問題に対処しなければいけないのです。
もちろん理想を持つことも大切だと思います。しかし、それだけでは世の中を変えることはできません。そして現実に対処するということは選択をするということでもあり、それには痛みや、その身を汚すことを避けては通れないのです。
『政治とは何か、国民は政治家に何を求めるべきなのか』 ― そういったことを考える際に大変参考になる本だと思います。
②「孫子」の読み方 / 山本七平
武士道のアンチテーゼ
< 内 容 >
中国古来の兵法書「孫子」を山本七平氏が解説。『兵書読みの兵書知らず』にならぬよう、古今東西の歴史と照らし合わせながら読み解いていく。
『戦いに勝つ軍は、まず勝ってその後に敵と戦う。一方敗兵はまず戦って、その後で勝ちを求める』
< 感 想 >
孫子の最大の魅力は「戦略の重視」だと思います。これはわかりやすく言えば『強気をかわし、弱気を叩く』ということです。
強者の要求や挑発を巧みにかわしながら、裏ではしっかり力を蓄え相手が弱体化するのを待つということ。そして時がたち政変や失策などで相手が弱ってきたところを攻めれば、こちらの損害は少なくすみ相手を早々に屈服させることができます。
日本人からすると『卑怯だ!』と思われそうな考え方ですが、孫子が重視しているのは結果です。国同士が本気でぶつかり合えば犠牲者は双方ともに甚大になってしまいます。結果から見れば、孫子の思想というのは比較的平和なものだと私は思います。
また、この考え方は「精神論の軽視」にもつながります。兵の良し悪しに頼らずとも結果を出せる ― そういった態勢を考えるのが上官の務めだということです。
この本は「真っ向勝負」や「精神論」を美化しがちな日本人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。
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③ タオ-老子 / 加島祥造
あるがままに生きる
< 内 容 >
中国古典の「老子」を元に詩人の加島さんが自由に再現した作品。81章全ての訳が載っている。直訳にこだわっていないので、「老子」初心者に適した入門書となっている。
- 美しいと汚いは別々にあるんじゃあない。美しいものは汚いものがあるから美しいと呼ばれるんだ。
- 器は必ず中がくりぬかれて空になっている。この空の部分があってはじめて器は役に立つ。
< 感 想 >
よく老子の思想を「何もしないこと」と勘違いする人たちがいます。しかし、老子が言いたいのはそういうことではないでしょう。日常の必要なことはやりつつも、『作為は捨て心の中を自由にせよ』ということを言っているんだと思います。
この本を読んでいると肩の力が抜け、気持ちが楽になります。くだけすぎていると感じる人もいるかもしれませんが、私には加島さんの訳が自然にすんなり入ってきます。
『周りに流されすぎてるかな』と思った時に、頭の中を柔軟にしてくれる特効薬になりますよ。
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あとがき
いかがだったでしょうか。最初の2冊は現実を、3冊目の「老子」は理想について語っています。理想と現実、この2つを注視することは重要で偏らないように気をつけたほうがいいでしょう。
そして情報にも新・旧2つありますが、これも偏り過ぎないように吸収することが人生を豊かなものにしていくのだと思っています。古典を学べばきっと自分の中に一本「芯」が通ったように感じることでしょう。
その第一歩として、このブログの記事が役に立てれば幸いです。それでは、楽しい読書ライフをお過ごしください♪



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