2016/04/22

日本の政治の本質がよくわかる【おすすめ本3冊】


どうも~♪ 本のソムリエ(見習い補佐)のだるまです。


みなさんは『日本の政治はわかりにくいな~』と思ったことはありませんか。難しい言葉も多いし肝心のところを教えてもらえず、政治に距離を感じてしまうのも仕方がないと思います。


しかし!ポイントさえ抑えてしまえば苦手意識も吹き飛んでしまいます。では、そのポイントとはどこなのか? それはニュースでやっているような表面的な理解だけではダメで、その情報の「奥や裏側」を見る必要があるのです。


というわけで今回は日本の政治の「奥や裏側」がよくわかる本を選んでみました。それではおすすめ本3冊を紹介していきます♪


① 日本人のための憲法原論 / 小室直樹



憲法を学べば日本が見える


< 内 容 >


『憲法とは国家権力を縛るために書かれたもの』 ― ということすら理解していない日本人は多い。そこで本書ではまず西洋史を紐解きながら、民主主義が発生する過程から教えていく。


ここでカギになるのは、民主主義を根づかせるためには「キリスト教の精神」が土台になければいけないということ。


神の目からみたら、王も平民も大した違いはない。しょせんは原罪を背負った神の奴隷に過ぎない。


民主主義とは『人はみな平等だ』という理想から生まれたのではなく、全ての人間に対する一種の軽蔑から生まれたものだった。そして、この「精神」を共有できない国は民主主義を根づかせることができないのだ。

< 感 想 >


キリスト教圏ではない日本では、キリスト教の代わりとして「天皇教」を用いることになりました。このことが戦前・戦中の軍部の暴走や、現在の日本人の「憲法オンチ」にもつながっています。


・・・日本においては、君主が神であるとされた。現人神である君主をどうやって縛ればいいかという大問題が生じてくる。


急ぎ足で近代化を目指したことが、日本人の憲法理解を妨げてしまいました。しかし、天皇に代わる支柱など簡単に創り出せませんし、支柱無しでは精神的に不安定になってしまうでしょう。頭でいくら理解していても、心がついてこなければ意味がないのです。


結局この心(精神)についてもっと掘り下げていかないかぎり、これからもさまざまな問題に悩まされることになるでしょう。日本の憲法も外国の憲法も、同じ「憲法」という言葉で現していますが中身(精神)は全く別物なのです。


そのことが日本と他国の「憲法」に対する向き合い方の違いに現れているのだと思います。改憲論争が盛んないま、ぜひ読んでおきたい1冊だと思います。


② 日本の盛衰 / 堺屋太一



革命なくして日本の復活なし


< 内 容 >


明治以降の日本に共通する特徴は「官僚主導体制」と「東京一極集中」、つまり規格大量生産に適した社会だった。そのため教育やマスコミ、産業界など日本中が国の強い影響下に置かれてきた。


しかし21世紀になる直前に時代は大量生産型の社会から「知価」が尊ばれる社会へと変貌していく。前時代の価値観に適応した日本は、この時代の変化に翻弄されることになった。


「知価社会」では、人々の求めるものが客観的に把握しやすい物財から、主観的な満足へと変わっていく。そして今、その価値観が原動力となり新しい社会が形作られようとしている。

< 感 想 >


知価社会では多様性が重宝され、規制や効率は二の次になっていきます。日本の「官僚主導体制」や「東京一極集中」はもはや利点より害のほうが大きくなっているのです。


私はこの本に出合うまではマスコミに流され、日本の抱えている問題は政治家に原因があると思っていました。しかし、よくよく考えてみれば政治家は国民が選んだ代表です。時代に合わなくなれば失職させることもできます。


けれど官僚はそうもいきません。政治家たちと違い顔や名前も見えにくいですし、情報の大半を手中に収めてしまっています。今では本当に警戒すべきなのは東京に巣くっていて、国民が影響力を与えることのできない官僚たちなのだと考えるようになりました。


堺屋氏はこの日本の状況を打開するためには表面的な「改革」ではなく、明治維新のような「革命」が必要だと訴えています。つまり形だけでなく精神から変えなければ、日本に輝ける未来は訪れないということです。


日本が必要としているのは、明治維新のような倫理観と美意識の変革、いわば「文化」を変える「革命」である。


※それでは「革命」とは具体的にどういったことかというと、それも堺屋さんが下記の著作で説明してくれています。こちらもあわせて読むとより理解がすすむと思いますよ♪


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③ 仏教・神道・儒教集中講座 / 井沢元彦



政治問題の根っこに宗教あり


< 内 容 >


日本人に馴染みの深い宗教を中心に解説している。日本人の場合、特に重要になるのは「怨霊信仰」だろう。実は大半の日本人は「怨霊信仰」の影響下にあり、日常の判断にも浸透しているのだ。


尽きせぬ恨みを抱いて死ぬと、その恨みが現世に対してさまざまな災厄(※飢饉や疫病、不作など)をもたらします。


「怨霊」の発生を防ぐために「和」を乱すことを嫌うようになり、「言挙げ」にも注意するようになる。それが重要なことであっても人を不快にさせるような発言を控えるようになっていく。


その結果 ― 危機管理に疎く、海外で主張できない日本人が増え、外交問題をも引き起こしてしまうことになるのだ。

< 感 想 >


「怨霊」というものが実際にあるかどうかではなく、『それを信じる人たちに多大な影響を与えている』ということが問題になるのです。さらに厄介なのは大半の日本人にその自覚がないということです。


「怨霊」を恐れて大人しくしているだけなのに、それを『日本人特有のやさしさ』だと勘違いしてしまうことも起こり得ます。それを裏返せば『外国人は野蛮だ』という考えにもなり、争いを生み出しかねません。


また、日本では論争より「話し合い」が好まれます。「話し合い」というのは事実よりもその場の人間関係(和)を重視します。この価値観は談合などを生む温床にもなり得ます。


ただ「和」も決して悪いことばかりではありません。日本の治安が世界でも群を抜いて良いのは、この「和」のおかげでもあるのです。「和」を丸々捨てるのではなく、まずは自分たちの宗教観を意識することから始めれば良いのだと思います。

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あとがき


いかがだったでしょうか。今回紹介した本はどれも政治の表面的なことより、人々の内面を重視したものでした。人というのは事物だけでは決して動きません。政治を学ぶときにも、もっと人の心に注目しなければいけないのです。


そして、ものごとには両面があるということも重要でしょう。良いことと悪いことは表裏一体で、切り離すことなどできないのです。それだけに常にそのバランスに配慮しつづけなければいけません。完璧な世界(ユートピア)など到来しないということを心がけましょう。


このブログをきっかけに、少しでも日本の政治に興味を持っていただけたら幸いです。それでは、楽しい読書ライフをお過ごしください♪



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