どうも~♪ 本のソムリエ(見習い補佐)のだるまです。
さて、みなさん。世の中には生き生きとした面白い本がたくさんあります。しかし、出合うタイミングによってその本の印象はずいぶん違ったものになります。特に初心者が最初のころに出合う本は、本を好きになる「きっかけ」として非常に大切なものだと思います。
そこで、読書初心者ならまずは「短編集」をおすすめします。「短編集」なら収録されているどの作品から読んでも自由で、全ての作品を読む必要もないので気楽に読み始められます。短時間での楽しい読書体験を積み重ねていけば、きっと読書が好きになっていくはずです。
今回は読書初心者でも簡単に読めて、読書が好きになってくれそうな本を選んでみました。それではおすすめ本3冊を紹介していきますね♪
① 蜘蛛の糸・杜子春 / 芥川龍之介
王道中の王道
まずは短編小説の名手・芥川龍之介からです。とにかく名作ぞろいのこの短編集。年少向けの作品が中心で、ふりがなも多いので初心者にもおすすめです。
◇特におすすめの作品は
- 「蜘蛛の糸」 ― 自己中男の成れの果て
- 「蜜 柑」 ― 貧しさの中に垣間見えた兄弟愛
- 「魔 術」 ― 人間の欲深さを風刺する
- 「杜子春」 ― 仙人の力に頼った男の栄枯盛衰
他にも良作がたくさん収録されていますが、どれも私の中では宝物のような作品たちです。
② O・ヘンリー傑作選 / O・ヘンリー
涙腺崩壊まちがいなし
短編集といったらこの人もはずせません。ホロリとくる話が多く、結末も工夫されているのでとても楽しめます。型通りに感じてしまう人もいるかもしれませんが、そこもO・ヘンリーの魅力のひとつでしょう。
◇特におすすめの作品は
- 「賢者の贈りもの」 ― 貧しい夫婦の愛情あふれるすれ違い
- 「緑のドア」 ― 前向きな男の日常の冒険
- 「改心」 ― 金庫破りと刑事の温かいやり取り
- 「最後の一葉」 ― 老画家が描いた渾身の傑作
何度読み返しても泣かされてしまいます。年取ってくると尚更ですね(笑)
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③ 深い知恵の話100 / マーガレット・シルフ
世界の知恵にふれる
最後はこちらです。2~3ページほどの話が100話入っている作品です。世界中の民話などが中心になっているので、読んでいて落ち着きます。
◇特におすすめの作品は
- 「大いなる山」 ― 聖なる山を見るための条件
- 「水もれバケツ」 ― 古ぼけたバケツに与えられた役割
- 「長い柄のスプーン」 ― 天国と地獄、それぞれでの使い方
- 「ラビの助言」 ― 貧困を嘆く男に与えられた助言
- 「町の門のおばあさん」 ― 町に来た2人の旅人の未来
- 「キツネとクマ」 ― 慈悲深いクマを見た男のとった行動
他にも漁師の夢や幸運か不運か(塞翁が馬)のような有名な作品も収録されています。
この本はいつもと違う視点で世界を見ることを教えてくれます。
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あとがき
いかがだったでしょうか。本との出合いにはタイミングのほかに、相性も重要です。なのでココで紹介した本が好きになれなかったとしても、気にせずに次の作品に挑戦しましょう!
※下記の記事でも短編作品をたくさん紹介しているので、よければ覗いてみてくださいね。きっといい出合いがあると思いますよ♪
⇒「発表!!おすすめ短編小説TOP10(前編)」
⇒「発表!おすすめ怖~い短編小説TOP10(前編)」
このブログをきっかけに、1冊でも1話でも好きな作品が増えることを願っています。それでは、楽しい読書ライフをお過ごしください♪
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