どうも~♪ 本のソムリエ(見習い補佐)のだるまです。
みなさんは子育てされていますか。子供というのはエネルギーの塊なので、大人になってから接するとヘトヘトになってしまいますよね。しかし、我が子となると責任を持って育てなければいけないので悩んでしまいます。
そこで子育ての負担を軽くするために、「子供についての勉強」を少しだけすることをオススメいたします。最初は大変だと思うかもしれませんが、結果的にはその知識が子育ての負担を減らすことに役立ってくれるはずです。
今回は子供に対する見方が大幅に変わるような面白い本を選んでみましたよ。それではおすすめ本3冊を紹介しますね♪
① 赤ちゃんに読みをどう教えるか / グレン・ドーマン
教育の常識をくつがえす
< 内 容 >
これまで子供に抱いていたイメージをことごとく覆していく教育書。まずくつがえされる常識は「子供に読みを教えるのは一定の年齢になってから」だ。ドーマン氏によると『教え始める年齢は、早ければ早いだけいい』ということになる。
次にくつがえる常識は「学習とは面白くないものを我慢してやること」。本来学ぶということは楽しいものなのに、現在の教育はまるで苦行であるかのように教えてしまっている。ドーマン氏の教育手法では『子供の好奇心を阻害しないことが最優先』になる。
自分が楽しんでいなかったら、また子供が楽しんでいなかったらやめること。あなたがやっていることは、どこか間違っているのだから。
さらにくつがえる常識は「テストや復習は教育の成果を知るためには必要」。テストは子供のできない部分を露呈させ、恥をかかせるという害しかもたらさない。このあたりがドーマン流と日本の「お受験教育」などとの違いなのだろう。
< 感 想 >
早期教育には批判的な意見が多いですが、本当の問題は年齢ではなく教える内容にあったのです。例えば音楽やスポーツで早期教育が上手くいくのは、(技術レベルには開きがあったとしても)その道のプロと子供たちのやっていることの違いが少ないからだと思います。
それに比べ勉強の場合は「受験」を目指してすることが多いので、実社会と教育内容との開きが大きくなってしまいます。テストで点を取ることと、実社会で結果を出すのとでは全く違った能力が要求されることが多いのです。このことが早期教育の弊害へとつながっているのでしょう。
テストをすれば、結果は学習と学習意欲を減退させる。テストはしてはいけない。またほかの誰にもテストさせてはいけない。
この他にも子供に読みを教えるための具体的な方法や、教材の作り方など盛りだくさんの本です。読みを教える方法も簡単で、短時間で出来てしまうので取り組みやすいと思います。年齢別の教育法もありますので、すでにお子さんが1歳をすぎている親御さんでも十分間に合いますよ♪
※ドーマンさんの幼児教育本には、「算数をどう教えるか」や「運動能力をどう優秀にするか」などもあります。そちらもぜひお読みください。目からウロコがぼろぼろ落ちますよ(笑)
② お母さんの「敏感期」 / 相良敦子
「わがまま」は可能性へのカギ
< 内 容 >
小さな子供の「いたずら」や「わがまま」に腹を立てている親は多い。しかし子供のそういった言動は成長するために、世の中の法則を学習しようとして行っているのだ。
子供の不機嫌な反応は・・<中略>・・大人の鈍感さによってその興味が断ち切られたときにあらわれるのだ。
子供が「敏感期」に入ると成長のためにどうしてもしなければいけない課題を本能的に感じとるようになる。そして、その課題をやり遂げようと内面から信じられないくらいの力が湧き出てくる。
子供が抱える課題には「いつもの順番や場所、習慣」への固執や、「五感」や「運動能力」を発達させようとするものがある。こうした知識を持っていれば今まで困惑したり、腹をたてていた子供の言動を理解することができ、子育てにも余裕を持てるようになるだろう。
< 感 想 >
大人は結果ばかりを求めがちで、「敏感期」の子供たちの言動を無駄だと判断してしまいます。しかし、子供たちはその言動からさまざまなことを学ぼうと必死になってやっているのです。
こういうこだわりを前向きに発揮できる環境を整えてあげると子供たちの知性は発達していくのでしょう。そこで、子供のために「手作りの遊び道具」が必要になります。この本には遊び道具や遊び方のアイデアもたくさんあり、イラストも多いのでとても参考になります。
材料も空きビンや洗濯バサミなど身近にあって安価なものばかりなので、経済的な負担の心配もいりません。壊されてもいいようなもので、好きなだけ遊ばせてあげましょう(逆に出来のいいオモチャは、子供の脳を甘やかして発達を阻害する恐れすらあります)。
さらに成長した子供には、折り紙や縫い物などの上級コース(?)も用意されています。こうした遊びをたくさん用意してあげることで、子供たちの成長へのエネルギーを開放させることができるのだと思います。
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③ アドラー博士の子どもを勇気づける20の方法 / 星一郎
親が変われば子供も変わる
< 内 容 >
アドラー心理学をもとに書かれた子育て本。アドラー心理学では褒めるでもなく叱るでもなく、「勇気づける」ことが子育てで最も大切なことだと教えている。
もし「勇気」をくじかれたら、子供たちは問題行動を繰りかえすようになるだろう。そうさせないためには何よりも子供を信頼することが大切になる。
さらに「勇気づけ」の先にあるのは、『世の中の役に立っている』という感覚を身につけること。これは自分を犠牲にして社会貢献をするということではなく、社会と自分とのつながりを感じられるように育てるということだ。
< 感 想 >
この本はあきらかに「性善説」に基づいて書かれています。「性善説」とは『人の本性は善であり、それを邪魔せず育ててやれば善人として大成するだろう』という考え方です。
大人の役割は積極的に善を植え付けることではなく、子供たちが持っている善性を伸ばしていくこと。つまり、最低限の手助けだけをして見守っていくことが大事 ― ということなのでしょう。
また、信頼するということは失敗することや欠点すらも受け入れ、ありのままの子供を認めるということです。さすがに他人に迷惑をかけている場合はとめる必要もありますが、子ども自身に関することはなるべく口を挟みすぎないように気をつけたほうがいいようです。
失敗を恐れないということは、失敗する可能性があることを認めていることです。人間は不完全であることを受け入れることによって、はじめて勇気ある人になれるのです。
これは親御さん自身にも言えることでしょう。子育てもあまり完璧にしようとせずに、子供と一緒に成長していくつもりで少しずつのんびりと改善していけばいいと思います。
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あとがき
子供たちには生まれもった気質があるので、その気質と教育法との相性がよくなければ問題が起こります。ある子供に適していた育て方が、他の子供にも適しているとは限らないのです。
なので、あまり本ばかりに頼らず大まかな知識を身につけたら、後は実践を通して学んでいったほうが上手くいくように思えます。子育てで本当に見なければいけないのは、「本」ではなく「子ども自身」なのです。
今回紹介した本は3冊とも、知識よりも子供の反応を重視した内容になっています。そして子供にとってもっとも優れた教育者になれるのは、一番身近で子供たちと接している親御さんなのだと思います。
このブログの記事をきっかけに少しでも子育ての悩みが軽くなることを願っております。それでは楽しい子育てライフをお過ごしください♪
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